I. リリース情報の概要
以下のリリース情報には、IBM Office Connect Web Edition バージョン 4.0 の構成と使用に 必要な特別な処置が記載されています。また、製品資料にまだ記載されていない製品機能、および既知のバグとそれらに対する対処方法についても記載されています。
リリース情報にはすべての情報が含まれているわけではありません。Office Connect で提供されるインストールに関する情報、オンライン・ヘルプ、オンライン・チュートリアルの補足資料として使用してください。上記の資料では、システム要件、インストール手順、製品の機能と概念、 製品の使用法が詳しく記載されています。
オンライン・ヘルプおよびチュートリアルは、Windows の「スタート」メニュー、Excel の「ヘルプ」メニュー、 Office Connect プロジェクト・マネージャーの「ヘルプ」メニューから参照できます。
翻訳資料に関して: ロケールに応じた資料が必要な場合は、インストール・ディレクトリーの該当するヘルプ・フォルダーをご覧ください。
II. 新しい機能
Office Connect バージョン 4.0 には、次の新しい機能があります。
データ・ソース・ウィザードを使用するためには、 「プロジェクト」->「新規データ・ソース」->「リレーショナル」を 選択するか、「プロジェクト・ツリー」ペイン の「データ・ソース」ノードを右クリックし、 ポップアップ・メニューから「新規データ・ソース」->「リレーショナル」を 選択します。詳細については、Office Connect のヘルプおよびポップヒント・ヘルプを参照してください。
Model Viewer のすべての機能がプロジェクト・マネージャーに組み込まれるようになったため、Model Viewer は Office Connect から削除されました。データ・モデルの作動については、Office Connect のヘルプやそのポップヒント・ヘルプを参照してください。
ユーティリティーを実行するには、次のようにします。
III. 他の製品の変更点
RepsOfc.mdb ファイルの場所
Office Connect インストール・ファイルのデフォルト・ロケーションは、 C:¥Program Files¥IBM¥IBM Office Connect¥MSAccessRepos に移動しました。
IV. 既知の問題
このセクションでは、IBM Office Connect の既知の問題について説明し、 回避策がある場合はそれを示します。
Microsoft Office XP に Office Connect をインストールする際の問題
Office Connect を Microsoft Office XP にインストールする場合は、 マクロ・セキュリティーの設定を必ず「中」に変更してください。(デフォルト設定は「高」です。) これを行うには、「ツール」->「マクロ」->「セキュリティー」と進んで、 「セキュリティー・レベル」タブを選択します。次に、 「信頼のおけるソース元」タブを選択し、 「すべて組み込み済みのアドインとテンプレートを信頼する」をチェックします。
バグ 151278 (Microsoft Office 97 使用時のみ)
Web 照会機能を使用して Web ページ上の 1 つ以上の表を Excel ワークシートにインポートし、 次にインポート・データを含む範囲列のサイズを変更した場合、データをリフレッシュするときに サイズ変更設定を保持できません。「リフレッシュ」をクリックすると、 サイズ変更設定が失われます。
バグ 151508
多数の表を含む外部結合を使用して照会を作成すると、 作成した照会が正しいものにはなりません。Office Connect では、 線形の外部結合 (table1-table2-table3 など) のみサポートされています。 非線形の外部結合 (table1 と table3 の間の外部結合、table4 への通常結合を持つ table3、 table5 への外部結合を持つ table4 など) はサポートされていません。
(外部結合とは、照会で主要外部テーブルと下位テーブルとを結合することです。 この結合では、下位テーブルで一致する行が存在しない場合でも、 結合の外部部分の値は保持されます。)
バグ 151535
列が SQL (たとえば、「select count(*) from customers」) を使用して作成されたなどの理由により、列にヘッダーがない場合、列のヘッダーは SQL の 一部 (たとえば、Expression1 ではなく (count(*))) を示します。
バグ 152721
SELECT ステートメントで集約関数を使用し、さらに * も使用する照会 を作成すると、作成した照会が正しいのもにはなりません。この問題を回避するには、 集約関数と「Group by」を使用するときは、* を使用 しないようにします。その代わりに、SQL で列を個別に指定します。
バグ 154675
Web 照会パラメーターを削除した後、このパラメーターを元に戻そうとすると、 Office Connect は 1 つのパラメーターでなく 2 つのパラメーターを追加します。 この問題を回避するには、 パラメーターを追加する前に、HTML 表を削除し、その表をもう一度インポートします。
バグ 155262
クライアント・ビューまたはワークシートで数字や文字 . (ピリオド) は使用できません。このバグは Excel で 発生します。
バグ 155494
所有者が異なる同一名の表が DB2 データベースに存在する場合は、 Office Connect はそれらの表のうちから 1 つの表のみをインポートします。 すべての表をインポートできません。
バグ 157142
Web 照会パラメーターを削除すると、パラメーター・リストのすべてのパラメーターが 削除されます。
バグ 152612
Excel のセキュリティー・レベルを「高」に設定 すると (Excel の「ツール」->「マクロ」->「セキュリティー」オプションを使用) 、Office Connect プロジェクトを保存できなくなるか、 このプロジェクトにデータを入力できなくなります。この問題を回避するには、 セキュリティー・レベルを「中」に設定します。
バグ 158084
Office Connect プロジェクト・マネージャーの BLOB 列を Excel ワークシートにドラッグすると、 ワークシート列に誤った文字が表示されます。
バグ 158538
1 つ以上の表を選択し、選択した 1 つ以上の表が名前は同じで大文字と小文字の組み合わせが 異なる (たとえば、AUTHORS、authors、aUTHORS のように) 場合、Office Connect は 選択された DB2 データベース表を正しくインポートできません。Office Connect はすべての表に すべての列を追加します。この問題を回避するには、表の一部でない列を削除します。
バグ 158095
データ・ソースに接続する場合は、データベースとデータベースへの接続に関する情報 を含んだ URL を選択します。データベース表をインポートした後に、「データ・ソース接続」 ウィザードの「接続情報」ページに戻ると、このページには入力した 最新のドライバーと URL が表示されません。この情報をもう一度入力する必要があります。
バグ 158894
SQL 照会を変更し (クエリー・ビルダーの「SQL ビュー」ページを使用)、 照会を実行してから、クエリー・ビルダーの「設計」ページに戻ると、 次に照会をオープンするときに、「設計」ページに変更した照会が表示 されません。
バグ 159036
65,500 行より多くの行が存在する Office Connect プロジェクトを DB2 リポジトリー に保管すると、SQL の実行失敗メッセージが出ます。この問題を回避するには、 DB2 データベース・サーバーのヒープ・メモリーを増やします。
バグ 159250
IBM Informix 7.x Database Server データベースのルーチンをデータ・モデルに インポートできません。
バグ 159251
IBM Informix Online 5.x Database Server データベースのルーチンをデータ・モデルに インポートできません。
バグ 159391
Excel を開始すると Office Connect の一部である Java コンソールが開始しなくなるため、 Windows 95 プラットフォームで Office Connect プロジェクト・マネージャーを使用できません。
バグ 159476
リポジトリー・マネージャーのプロジェクトを検索する場合、 IBM Informix Online Server バージョン 5.x データベース・サーバーを使用すると、 名前、説明、カテゴリー、または作成者によるプロジェクトの検索を実行できません。 この問題を回避するには、¥Program Files¥IBM¥IBM Office Connect¥Support¥UpperFunction¥Upper.SQL を 実行します。このスクリプトは Office Connect に付属しており、Office Connect のインストール時にコンピューターにインストールされます。
バグ 159485
DB2 データベース・サーバーを使用しているときに表をワークシートにドラッグし、 DATE を持った状態を動的フィールドと設定し、データをリフレッシュすると、 新規の日付形式が、Excel の日付形式でなくシステムの日付形式から選ばれます。 たとえば、DB2 表をワークシートにドラッグし、ある表セルの日付形式を dd/mm/yyyy に変更し、 リフレッシュを実行すると、新規の日付はシステムの日付形式で表示されます。この問題を回避する には、システムの日付形式を DD/mm/yyyy に変更します。
バグ 159560
オブジェクト (表など) をこのオブジェクトがすでに入っている結合範囲にドラッグすると、 Office Connect が正常に機能しません。結合範囲でオブジェクトを置き換える場合は、 最初に、結合範囲でこのオブジェクトを削除する必要があります。次にプロジェクト・マネージャーの プロジェクトを結合範囲にドラッグします。
バグ 159580
Excel をオープンし、データベースからオブジェクトをインポートし、同じセッションで Office Connect プロジェクトの別のワークブックをオープンすると、そのワークブックのすべての 情報が「プロジェクト・ツリー」ペインに表示されません。 この問題を回避するには、別のワークブックをオープンする前に、オープンしている プロジェクト・ワークブックをクローズします。
バグ 159664
Office Connect がカスタムの削除機能をサポートします。
現在、Office Connect では、作成するすべての範囲に対してカスタムの DELETE ステートメント が生成されます。特定の範囲について削除機能を働かせたくない場合は、 次のようにします。
バグ 161097
Web Edition Client を使用中に、Excel と Office Connect プロジェクト・マネージャー を実行しているブラウザーで Office Connect の永続化プロジェクトをオープンする場合は、 「Back」ボタンを押してもセッションからログアウトできません。セッションからログアウトし、 終了するには、Excel を閉じる必要があります。
バグ 161490
Web 照会パラメーターを削除し、Web 照会 (EXTERNALDATA_N) で Web 照会表アイコンを クリックすると、パラメーター値を入力するよう Office Connect に促されます。 この場合は、Web 照会を削除し、再作成する必要があります。
バグ 161517
SQL 照会での外部結合のリレーションシップは、IBM および IBM Informix のデータベース でのみサポートされます。IBM Informix データベースでは、内部結合リレーションシップ と左外部結合リレーションシップ (t1->t2->t3 の順序) のみがサポートされています。 IBM または IBM Informix データベース以外のデータベースで内部リレーションシップを 外部リレーションシップに変更すると、エラー・メッセージを受け取る場合があります。 生成された SQL が正しくない場合は、クエリー・ビルダーを使用して SQL を編集できます。
バグ 161540 およびバグ 161866
Office Connect バージョン 3.0 のリポジトリーで作業する場合は、 このリポジトリーを バージョン 4.0 に変換する必要があります。
リポジトリーを変換した後に、次の追加ステップを実行します。
バグ 161545
IBM Informix データベースでは、内部結合と左外部結合のみがサポートされています。 クエリー・ビルダーで右方外部結合を生成できないなどの場合は、生成された照会を編集できます。 (クエリー・ビルダーのすべてのデータベース照会でこれを実行できます。)
バグ 161548
クエリー・ビルダーで作業しているときに、データ・ソース接続を変更しないでください。変更すると、 エラーが発生する場合があります。
バグ 161573
セルの値が照会のパラメーターとして使用されており、セルが空の場合は、 照会を実行するとエラー・メッセージが出ます。
バグ 161577
プロジェクト・マネージャーで作業しているときに (開発モード) 永続化プロジェクトを 開くと、Office Connect のツールバーが自動的に Web モードに切り替わります。 しかし、メニュー上には Web モードのコマンドは表示されず、開発モードのコマンドが表示 されたままです。この問題を回避するには、永続化プロジェクトを開く前に Web モード に切り替えます。
バグ 161578
データをリフレッシュする前に範囲データの挿入、更新、または削除を行うことができません。 データの挿入、更新、または削除を行う前にデータをリフレッシュする必要があります。
バグ 161857
役割別の特権をワークシートに割り当てる前に、リポジトリーに接続する必要があります。
バグ 161859
LDAP を使用し、「リポジトリー接続情報 - LDAP」ページのすべての値を ブランクにする場合は、Excel を閉じてから、Excel を再オープンし、リポジトリーに接続 する必要があります。これを行わないと、接続が正しく機能しません。
バグ 161942
UNIX オペレーティング・システムで iit が実行されていると、 ロシア語ロケール用の Office Connect Web Edition サーブレットが誤動作します。 windows-1251 エンコード方式でエンコードされたキリル文字 を解釈できません。Office Connect で JAVA XML パーサーを使用する場合にこの制限があります。
アクセシビリティー/スクリーン・リーダーについての問題
ほとんどのスクリーン・リーダーは Office Connect ウィンドウ上のほとんどのテキスト と Office Connect オンライン・ヘルプのほとんどの部分を読み取る ことができますが、一部のスクリーン・リーダーで、それらの一部を読み取れないものがあります。
Office Connect のヘルプとチュートリアル・ウィンドウでは次のとおりです。
Office Connect では以下のとおりです。
Office Connect Web Edition Client では次のとおりです。
WinHelp ヘルプ・セクションを移動するための Office Connect のキーボード・ショートカット とヒントが Office Connect ヘルプ のトピック「Office Connect のアクセシビリティー機能の使用」に 記載されています。
追加または変更されたキーボード・ショートカットがあります。新規キーボード・ショートカット は以下のとおりです。
次または前の「データ・ソース・ウィザード」ページに移動する | Alt+N または Alt+P を押す。 |
オブジェクトのプロパティーを見るために、 選択したオブジェクトから「プロパティー」ペインに移動する | Alt+O を押す。次に Alt+C を押して、 「プロジェクト・ツリー」ペインに戻る。 |
「プロジェクト・ツリー」ペインで データ・モデル・オブジェクトを削除する | オブジェクトを選択し、「データ・モデル」->「削除」を選択する。 |
「プロジェクト・ツリー」ペインで他のプロジェクトを削除する | オブジェクトを選択し、「データ・モデル」->「削除」を選択する。 |
チェック・ボックスを選択するかまたはクリアする | スペース・バーを使用する。 |
ラジオ・ボタンを選択するかまたはクリアする | 矢印キーを使用する。 |
Excel ワークシートに表をエクスポートする | 表を選択し、Alt+T+E を押す。 |
クエリー・ビルダーの設計ページ上のグリッド内の行を移動する | 矢印キーを使用する。 |
Online 5 Server のチュートリアルのレッスン 6 を使用する際の問題
Online 5 データベース・サーバー (この上位機能はありません) を使用する場合は、 Office Connect リポジトリーを使用する前に、次に示すスクリプトを実行する必要があります。 バグ 159476 との接続でも取り上げたこのスクリプトは、Office Connect のインストール時に コンピューターにインストールされます。
¥Program Files¥IBM¥IBM Office Connect¥Support¥UpperFunction¥Upper.SQL
Last updated March 16, 2003.