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[140321]

RP-74F(TOSHIBA)のガリ音を、改善

入院老人用に用意したトランジスタ・ラジオRP-74FTOSHIBAの電池が直ぐ無くなるというので、持ち帰って調べることにしたのだが、調べるに従い、あちこち直したくなった。(左写真)

まず、電池の消耗は激しいのは“点けっ放し”が原因だが、これは、止むを得ないことなので、電池の代わりにACアダプタが使えるようにした。

ボリューム(音量)用VRを絞ると“ガリ音”が残るし、音声もスムーズに浮き上がって来ず、急激に大音量になる事が分かった。

“ガリ音”は、鉛筆のカーボン粉を塗り付けて改善出来たが、“音量の急変化”は(回路構成が奇妙なので、)完全な対策は出来ていない。まぁ、追加抵抗を入れて次段への入力を強く抑えて、改善出来たことにした。(左上写真<クリック>)
しかし、一番の問題点は、当人が聞きながら眠ってしまい、この本体がベッドから転がり落ちることかも。(笑)
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ACアダプタのプラグ交換
旧型のトランジスタ・ラジオには、「DCジャック」の極性が逆(芯がマイナス)のものが有るので、慎重に確かめた、この機種は、芯がプラスだった。

ただ、手持ちのACアダプタには適合するものが無かったので、日本橋で4個ほど買って来た。(\100/個 左写真<クリック>)
でも、これらもプラグは適合しなかったので、手持ちのプラグと取り替えた。(左写真)

必要なのは「6V」だそうだが、必要電流は不明。で、使ったのは、5.3V,650mAで、「デジカメ」か「携帯電話」の充電器用の感じ。
...結果は、問題なし!
(推測だが、電流容量は200〜300mAもあれば十分なのではないかと思った)

黒鉛塗布
これを大きな音量で鳴らす時は問題無いが、音量を下げて微調整する際にガリガリと嫌な音がする。
これは、幾ら老人だとて、不快だろうと思うので、古くから知られている手法=鉛筆(カーボン粉)を塗り付けて改善する方法をやってみた。
(当苑では、ボールペンだけでなく、こんな時のためにシャープペンも備えてある。笑)

これを何度も々々、「摺動面=抵抗膜面」に塗り付けた。(左写真)
完全に溝を埋めることはどうも難しそうで、完全には埋められず。(左写真<クリック>)

でも、かなり“ガリ音”は減らせたようだ。

音量急増の改善
カーボン粉の塗布で“ガリガリ”が減ったのだが、音が急激に大きくなる現象は、原因が良く分からず。
当初は、“ガリ音”と同じ原因で、“音飛び”が起きていたのかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。放送信号が強くなると、余計にすんなりとは絞り難くなる|上手く絞れないのだ。

それを改善するのに、あれこれ切ったり繋いだりしてみたが、結局、次段への入力を減らす以外に無いと踏んだ。
そこで、330Ωの抵抗(左写真<クリック>)に、直列に33KΩを入れて、大きく減衰させるようにしてみた。(左写真)
これで、“急激に音が大きくなる領域”が、ずっと“小さい音量”から始まるようになって、聞き易くなった♪(逆の最大音量の方も、不足は無い!)

しかし、これは“経年変化”とは考えられないし、なぜ、こんなヘンな設計をしたのか?...もしかして、生産ラインで33KΩを使うべき所に、間違って330Ωを使ってしまったのか?出荷検査でも、正しく受信音が出れば、あっさり見逃す可能性はあるからなぁ。
まぁ、抵抗のカラーコード330Ω:橙橙茶が、33KΩ:橙橙橙と似ているので、混在に気が付かずに、そのまま挿したのではないか?とも考えられるが、確証は無い。

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