［二〇一六年十月十三日］
ラジコン戦車（リアル対戦CombatTank）を、修理した
（子供達用として）“オモチャ色々”でまとめて買った玩具群１０点ほどの中に、この箱入り不動ジャンク「リアル対戦COMBAT TANK」があった。（約￥２００相当？）
コントローラ／リモコン（送信機）の方は、９Ｖ（００６Ｐ）を入れたらランプが点灯し、動作はするようだが、戦車本体の方は（説明通り）、まったく電源が入らない状態だった。（図１）
当初は絶望視していたのだが、触って確認して行く内に、問題箇所（主基板とマイコン基板の直角接続部）が分かって来て、其処を思い切って加工・修正したら、ちゃんと動作するようになった！バンザイ！
動作し始めたら、ド派手でリアルな？音が出るし、激しい動きをする。ワオ！
（動画１<クリック>）
でも、その動作がちーと軽過ぎて（？）、正確なコントロールが難しいのが難点かな。
それに、こんなキツイ動きをするもんだから、接続部断線のような事故が起きてしまったのではないのかな？
（これの使用周波数は４０ＭＨｚ帯だそうだ。そうなると、対戦する機種は２７ＭＨｚ帯か。新品市販価格は、三千円位らしい）
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分解と基板確認
４個のビスを抜いて、上蓋を外してみると、中は意外にすっきりしていた。
機能毎、駆動毎にコネクタ群で分けてあって、分かり易くなっている。（図３）
まず、原因究明の際、乾電池電源では勿体無いので、外部直流電源を使うところから始めた。
．．．と、電源用クリップで挟む瞬間に、ポコッと音がする。
それで、動作する可能性が一気に高まった！と感じた。（感じだけ！笑）
“イモ半田”を疑って、「主基板」上のそこらじゅうの端子を半田鏝で加熱して、半田の再溶融してみたが、殆ど効果は無かった。（図４<クリック>）
「コネクタ類」も抜き差ししてみたが、当初は影響無し。（後で、左右の確認に利用）
「リモコン」の「ＳＴＡＲＴボタン」を繰り返し押しながら、「マイコン基板」だけを揺すり／動かしてみた時、突然ガガッ！と動くことがあった。・・・これだ！
そこで、「スピーカ端子」以外のコネクタ群を全部外して、音だけで“状態”を確認することにした。
「ＳＴＡＲＴ」、「ＦＩＲＥ」でそれなりの音が出るので、電源が入ったか否かが良く分かるのだ。
マイコン基板の修正加工
「マイコン基板」と「主基板」の接点の半田付けの具合を、ルーペで見ながら半田を追加してみたが、「マイコン基板」を押して傾けると、やはり、電源が入ったり入らなかったり。
何度も半田を追加してみたが、あまり進展が無い。むしろ、「主基板」側の“パターン剥がれ”が酷くなるばかり。
こうなったら、「マイコン基板」を外して確認する以外に手は無い！
「半田吸取り網線」で半田を吸取ったら、あっけなく「マイコン基板」が外れた！（図５）
（表側の接着ゲル／ジェルは、既に外れていたし）
「マイコン基板」の「端子部パターン」は、もう随分短くなっていて、そのままでは接続出来ない。
基板をもう少し奥まで差し込めれば、何とか接続は出来るかもしれないと見た。
そこで、基板両側の「ストッパー部」をヤスリで削って、深く押し込めるようにした。（図６<クリック>）
基板同士の接続
「マイコン基板」側の端子の出具合を確かめて（図７）から、それらの端子群に「予備半田」をしておいた。
“接着ゲル／ジェル”で基板同士を留めておいてから、端子同士の半田付けをした。（図８<クリック>）
「主基板」側の“パターン切れ”の箇所は、ビニール多芯線の中の一本ずつを使って補った。
本来なら、故障の原因にもなった“接着ゲル／ジェル”のような軟弱固定材ではなくて、もっとガッチリしたもので固定すべきなのだが、素人細工ゆえ信頼性保証も不要なので、簡単な方法でお茶を濁しておいた。
やはり、この接続箇所が電源は入らず／不動の全原因だったようで、「コネクタ群」を全部元に戻して、電源を繋ぎ、「リモコン」側のボタンを押すと、説明書通りの動きをするようになった！
ただし、対戦時の“被弾の有無”などは、確認せず／出来ず。被害状況は、４つの後尾赤色ＬＥＤの数で判別するらしいが。
コントローラ＆箱の全景
「リモコン」は、ありふれたもので、特筆すべきことも無いが、ただ、両スティックの頭に＋ビスの頭がそのまま見えているのは無様で、あまり頂けない。（図９）
「戦車」本体の方をゴテゴテ飾り立ててある分、「リモコン」側は簡素なのかな？（ま、いいけど）
これは「専用箱」入りで送られ来たが、箱自身には傷みも無く、きっと、元の持ち主は丁寧に保存されていたのだろうなと思った。（図１０<クリック>）
私などは、余程長期保存する予定のものでない限り、箱などは早めに適当に処分してしまう口だが、このように綺麗な形で入手出来るのもいいもんだな♪
そいや、リサイクル店では、箱の有無で引き取りの可否を決めるそうだが、当然か。