[2018年7月21日]
旧式ロボット玩具「U-1」(ジャンク)を修理した
先日買った「まねっこ豆シバ」の“音声応答機能(?)”が、単純な割りに、巧いやり方だと思った。(ただ、子供たちが、どんな反応をするかは、未確認だが)
難しい“音声認識”も必要無くて、また、ロボット的な“音声合成”を使わず、音程をシフトさせただけで、オーム返しに発声するってのは、なかなかよいアイデアではないかと思う。
これに触発されて、音声関連のオモチャのジャンクを2体買ってみた。(2体 ¥1,200送料込み)
音声認識ロボ(TOMY製 KI-KU-ZO)ジャンクの方は、ディスクリート回路によるアナログ飽和信号のパターン・マッチング式音声認識(?天井から目薬的!)方式らしいので、あまり魅力的には感じず、修理する気にもなれなかったので、即、廃棄処分にした。
残った、BANDAI製U-1(ユーイチ)君の方は、“押しボタン式”なので、制御信号は確定しているようだし、故障の原因は、動力部だけのようだったので、分解して修理した。(図1)
内部の“配線切れ”と、“モーター直結ギアのスリップ”を治したら、まともに動くようになった。(動画1<クリック>)
“動く”機能以外に、“ジャンケン”機能もあるので、これなら、子供たちと、暫くは一緒に遊べるかも♪
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+++ 分解と補修 +++
昔のオモチャは、昨今のプラスチック製で接着剤付けされたものとは違って、分解が容易なのは有り難い!
これは、底部の(タッピング・)ビス6本を外せば、上体が分離出来るし、上体も6本のビスを外せは、外皮が外せる。
当初、故障の原因は、主基板上のモーター駆動用トランジスタの“焼損”辺りではないかと、暫く基板を眺めていた。(図4<クリック>)
しかし、それらしい様子も無い。
暫く、本体や基板をひっくり返してみていたが、ふと見ると、モーターへの配線の共通線1本「緑色」が切れているではないか!(図3は再半田付け後の状態)
これは、分解した為に生じた2次被害だったのかもしれないが、これを半田付けし直したら、不具合が治ってしまったので、やはり故障の原因は、此処だったのだろうと思う。
この切れていた「緑線」、多芯線の内の1本だけが、ヒゲのようにビニール被覆から突き出ていたので、“半田付け外れ”というより、半田部の“折損”だったようだ。
此処は、モーターの端子部だから、“折損”は、さもあり何というところ。
+++ ギアのスリップ +++
配線を半田付けし直し、全体を再組み立てして、買い置き電池単2型4本と百均店で買い足した006P型1個をセットし、リモコン側にも006P型1個をセットして動かしてみた。(006P型2個 ¥216税込み)
素直動かず、音ばかり!?それに、真っ直ぐ前進のはずが、右回りが鈍い。
再度分解して、モーター部を外してみたら、やっぱり!...ギアがゆるゆるで、引っ張ったらすっぽ抜け!(図5)
もう一方の方も、同様だった!
これは、瞬間接着剤で固定出来る(はずな)ので、修理は楽勝!...だったはずだが、1回目は失敗。(接着が十分でなく)動かすのが早過ぎた!
2回目は慎重に、十分時間を掛けて、接着強度が増すのを待った。
お蔭で?(余禄として、)モーター部分の取り外し手順の簡略手法を覚えた。(笑)
図6<クリック>では、配線の半田付けを外しているが、外さないままでも、モーター・ギアの確認や再固定が出来る!
(まぁ、あんまり自慢するようなことでもないが。苦笑)
今回の修理で、「リモコン」の押しボタン操作で、ちゃんと前進、後退などが出来るようになった。
その他の機能に、ジャンケンをする機能がある。
これは、当初から正常に動作していたので、手を入れる必要は無かったんだが、ジャンケンの結果で、“勝った”で前進、“負けた”で後退の“リアクション”が、モータ駆動が正常になってから、顕(あらわ)になった。
まぁ、このリアクション、一呼吸置いているので、間が抜けているというか、古き好き時代ののんびりした/優雅な(?)振る舞いというかは、今時の子供たちに説明するのに、苦労するかも。