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[140614]

プラレール・ポケモン・ジャンクを、買った

機関車が不動だという「ポケモン・トレイン ジオラマパック」のジャンク品を買った。(図1 \1,339送料、手数料込み)
目的は、こうしたおもちゃ(玩具)の知見を得るため...というと聞こえはいいが、要は“パックになったジオラマ”ってものを知らず、一度自分で触ってみたかったから。(^^;?
まず、機関車を修理した!...作業は結構面倒だったが、その割りに面白味は少なかった。

機関車を走らせて見て、特に問題は無さそうだが、やはり構成が単純過ぎて、“子供騙し?”の感じが拭えない。(図2<クリック>)
子供の玩具って、果たして、こんな幼稚・粗末なものでいいのかな?と、つい思ってしまった。

実は、大人が「幼児語」を使って子供に話し掛けるのは、最近の研究では「社会性の発達」を促さないから良くないということだし、私もそう思っているのだが、こうした玩具もその類ではないかと気になる。
むしろ、分解したり、再度組み立てたり、壊したりする素材として使う方が、“ダイナミックに使う”という意味では、良いかもしれない。
(よし!これは、孫達にそつもりで使わせてみよう♪)
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腐食電極の補修
機関車の不動の原因を探して、少しずつ分解してみた。(図3)

始めに判ったのは、電極板の根元が折れる寸前だったこと。
(原因は、電池の入れ替え頻度が、かなり多かったせいではないかと、後で思った)

これは、紙ヤスリなどで磨いた後、半田を流して補強した。(図4<クリック>)

補助板を当てて強度を保たせようかとも思ったが、取り敢えずは、「半田付け」だけで間に合いそうだ!

電極板は、電池を保持する弾性力もあり、これで良さそうだ。
...が、まだ肝心の駆動部が動かない!

駆動部の分解
外部電源を使って、直接モータに電圧を与えてみたが、モータが回転しない。
どうやら、モータが死んでいるみたいだ!

これが、モータ巻き線の断線だったら、あまり嬉しくないなぁ!と思いながら、モータ単体で調べてみることにした。

そのために、駆動部を全分解。(図5)
ギアが多いので、再組み立てが上手く出来るかどうか気になったので、一応、構造・構成写真を撮っておいた。(図6<クリック>)

(もう、頭の記憶回路が弱体化しているので、こうした記録写真が不可欠なのだ。また、こうした記事自体も、後で見返してみて役に立つことがあり、こまめな記録は、三文の得!...ん?)

ブラシの清掃
モータだけを外から、幾ら眺めていても埒が明かないので、「カシメ部」2箇所を、“先の尖った細い棒”で抉じ開けた。(図7)
(錐の先でもいいだろうが、かなり先が強くないと「カシメ部」に負けてしまいそうなので、この錐選びは、要注意だろうな!)

開けてルーペで見ると、一目瞭然!「分割電極部」や「ブラシ部」にゴミがべったりこびり付いていた!
「分割電極部」はトイレット・ロールの端切れで拭い、「ブラシ部」はヤスリ掛けをした。

モータ巻き線の断線でないことを祈りながら、仮組状態で電圧(約1.5V)を加えたら、見事に廻り出した!やったね!(図8<クリック>)

因みに、近頃のDCモータの殆どが“電子制御方式”になっているようだし、今時こんな古臭い「分割電極&ブラシ方式」は使わなくなっているのではないか? ...このタイプは、多分、“絶滅危惧種”だろうな。

再組み立て、試走
駆動部の修理−分解、組立で何処も壊した箇所は無いし、バネ類も無くしていないので、再組み立ても無事完了した。(図9、図10<クリック>)

こうした作業を、もし子供(達)にやらせたら、どれぐらいの年齢から出来るだろうか?と考えてみたのだが、やはり「手加減」などを考えると、中学生以下では難しいかもしれない。
だが、その年齢になると、こんな玩具を、果たして面白がるかどうか?その方が疑問だな。

あれこれ考えると、こんな玩具は、使うだけならのめり込む部分が殆ど無くて、一過性の飲料みたいなものかもしれない。
あるいは、小さい孫達が、こちらの意図(分解・再 組立・破壊)を理解して遊んでくれるかどうか確かめてやろうと思っている。ダメなら捨てるまでだ♪ 笑)

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