[二〇一六年八月六日]
特価リモコンカーを、買った
(オモチャを壊すのが仕事の)小さい孫達のために、3台目の安価リモコンカーを探して/待っていたのだが、やっとさる店頭に出て来た!(¥500税込み)
孫息子の方は、今はオモチャはまだ壊す段階だが、もう少しして修理に手を出しそうになれば、「修理」にトライさせてみようと思っている。
ただ、最初は手を添えて、コツなどを教えてやらないと、根気よく取り組まないだろうけど。
今回買ったのは、前回のとは少し違うので、ちょっと思惑が外れたのだが、実は同種のものを幾つも壊していると、部品取りをして再生修理することを思い付かないかな?と思って。(笑)
ま、それは兎も角、このオモチャ、相当な粗製乱造品らしい。
まともに動かないので、中を調べたら、パーツを間違って逆向きに取り付けてあった「完全な不良品」だった。
しかし、それを¥500で売っていた販売店も、相当剛毅なもんだ。(笑)
後で、客からドドッ!とクレームが来たのでは?
(こちらは、面白修理ネタが増えただけだが。笑)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ハンドル操作が効かず?
車体側に単三型アルカリ電池を4本、リモコン側に2本を装着して、試しに走らせて見た。
一応、前進と後退は出来るが、時々モーターの「空回り音」がする。
だが、それより大きな問題は、「前輪の操舵」が出来ないのだ!
ハンドル操作レバーを動かすと、ギャー・ガーと歯車のスリップ音ばかり。(図3)
中を開けて見たら、何処にも「ストップ機構」が無い!・・・そんなはずはないが?
よくよく見ると、車輪の向きを決める「スライド・バー」の下に「へそ」があるのだが、それの「振れ過ぎ」を抑える役目の「バネ状ロッド」が「へそ」を抱えていない?
・・・あれ?これ〜上下逆様に嵌めてあるぞ!・・・だから「へそ」が抱えられないんだ!
その「バネ状ロッド」の上下を入れ替えたら、ちゃんとある幅で停まるようになった!(図4<クリック>)
カチャカチャと「前輪の操舵」(正面、右向き、左向き)が出来るようになった!
その他の不具合
「前輪の操舵」は解決したが、前後走行時にモーターが空回りすることがある。
「ギヤ・ボックス」を開けて見たが、修理出来るような代物ではない!(図5)
これは、各部の“加工精度”が悪くて、勢いよく回ると軸振れでも起こして、それがギヤのスリップを引き起こしているのだろう。
直そうにも、手の付けようが無い!(黙って、また仕舞い込んだ)
それ以外に、「リモコン」の左側レバーが、中で引っ掛かって、動かせなくなるという不良症状があった。
これも加工精度が悪く、中の「レバー戻しバネ」が、所定位置から外れて、横の軸に嵌り込んでいた所為だった。
これは、「戻しバネ」を補正曲げして外れないようにし、一件落着!
分解内部と緩んだビス
安価な中華製とはこんなものだ!という見本がこれ!(図7)
値段相応と言うか、使用材料から、組立作業まで、これでもかっ!て位に、無駄を省き、性能・機能を落としている。
プラスティック材料は、かなり軟弱で、二三度締めたり緩めたりしたら、もうバカになってしまった。
それで、ほぼ最後には、太目の「タッピング・ビス」を探して、それで固定した。(図8<クリック>)
多分、このリモコンカーは、がちゃんがちゃんと勢いよくぶつけて遊んでいると、すまた直ぐに壊れてしまうことだろう。
それで思ったのだが、昔の「生活律」からは、「モノは大事にしなさい!」とか、「モノは丁寧に扱いなさい!」とかになるはずだが、昨今の私の考え方は、かなり違って来た。
壊れるものは、先ず壊してみなさい!
それで、何処までやれば壊れる限界かを知りなさい!
そして、本当に大事にすべきものなら、どう扱い、もし壊れたらどう修理するか?自分でやってみなさい! ・・・と、孫達を指導したいと思っているのだが。