[081123]
HDD珍ジャンクを、入手しました
ジャンク漁りの醍醐味は、不良品扱いのものから良品(宝物!)を見付けた時などにありますが、時には“珍しい種類の不良品”に出会った時にも、好奇心がむらむら/めらめらと!?
“SMARTエラー”なる珍ジャンクHDD(Toshiba MK2023GAS)を見掛けて、即座に購入。(\100也。後で、見たら20GBでした)
自分で弄って壊したのは沢山ありますが、まだ「SMARTエラー」のような不良に出遭った経験がありません。
通常、こんなのは、使い古されたHDDに出て来るものだろうという頭があったのですが、でも、この外観を見ると結構新しそう。
調べてみたら、どうも、HDD内部ソフトの記録ミスのせいらしい。常識的には、こんなHDDは“使用してはいけない!”らしいのですが。
・・・ (後で調べたら、やはり持病のようで、危険品かも)
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SMARTエラー!
マシンに組み込んでみると、立ち上がり前に、“通せんボ警告”が出ます。でも、F1キーを押せば通してくれました。
(このF1キーは、EPSON機では2機種とも同じだったけど、他社機種でも同じかな?)
この警告表示は、BIOSで「SMART モニタリング」を外しておいても出るので、相当致命的なエラーのような気配。(確かに、使えそうに無い不良確定型?ジャンク ですね)
でも、試しに、FDで起動してから、FDISK,FORMAT,SYSで簡単な整備をしたら、自力で立ち上がって来ました。
簡易チェック.
自力でDOSが走るので、SCANDISKを走らせて見る事に。
(これらの作業は、時間が掛かりそうなので、今常用中の266MHzのN5263は外して、700MHzのNL5703を使ってやりました)
結果は、左写真の如くで、Bマークはゼロ!何処にもエラー・クラスタは無いそうです。
そこで、更に別のチェックソフトでやってみたけど、(残念ながら?)これでもエラーは皆無。(左写真<クリック>)
これはもしかしたら、きちんと代替セクタと置き換えられて、清浄化されているため、見えないだけなのではないか?と云う疑念が湧きました。
エラー項目確認.
ネット上を探し回っていたら、“不良セクタを修復”するソフト「HDD Regenerator」のお試し版があったので、もしかしたら、これで不良セクタを炙り出せるかも、と考えた。
でも、これを走らせる前に、SMARTエラーの内容をちゃんと知っておかねば、意味が無い!
と云う事で、FD版でSMART情報を表示出来るソフトを探したのですが、あるのはLinux系のばかりで、Windows系のが全然見付からないですねぇ。
フリーソフトでは、Win2000以上で走らせるものばかり。(まぁ、自機HDDの健康状態の記録が主目的なので、それもむべなうかな)
止む無く、この不良?HDDに、Win98,Win2000を載せて、その上で「HD Tune Pro」試用版を走らせてみました。結果は、左上図&それの<クリック>のようで、“代替セクタの使い過ぎだ!”?でも、数字が変だけど...
チェック結果.
これなら、「HDD Regenerator」を走らせようものなら、山のようにBadセクタが出て来るはずだと、(身を硬くして)試用FD版を走らせてみました。(左写真&それの<クリック>)
ところが、(約1時間半ほどで)最後まで走らせたのですが、結果は“Badなセクタは無い!”そうです。
(従って、試用版の1パスで済んでしまいました)
これから分かったのは、エラー原因の数値は、内部処理上の記録ミス(誤報)のせいであって、ディスクが不良化しているわけではない、と云う事。(円盤やヘッドの不良?ってぇのは、“とんだ濡れ衣だ!”)
その数字を、外からちょこっと書き換えられれば、健康体に戻せかも知れませんが、如何せん、これらの数字はリードオンリー で外からは弄れない?
(と書いたのですが、SMART READ LOGと併せてSMART WRITE LOGコマンドなどもあるので、もっと調べてみないといけませぬ)
それにしても、このジャンク、当苑においては大変珍しい類の不良品なので、大事に使わせて頂きましょう。(マジで!)
使っている内に、ひょいと正常に戻らないとも限らないので、(毎回出る警告が煩わしいけど)暫く、どれかのマシンで使ってみるつもり。
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