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[二〇一七年十二月十九日]

変てこ(バイク型)充電器を、作ってみた

年末は何かと忙しい!なぜかと言えば、後から後から、やってみたい事が湧いて来るのに、身はひとつだからだ。ま、それはさておき...

先日、変な「バッテリ充電器」を拵(こしら)えた(図2<クリック>)が、大元の電源を、「(電圧・電流計付き)可変DC電源」から「ACアダプタ(→microUSB 5V固定)」に替えようとしたのだが、それだと充電電流が読めなくなるので、ちょっと困った。
ナビ機に使っている大容量Li-ionバッテリは、充電に幾時間も掛かるから、順調に充電が進んでいるのかどうか、やはり電圧だけでなく、電流も確認しながらやりたい。
それに、「充電制御回路」が、充電終了時に電流をゼロにしてくれるので、終了が分かり易い。

そこで、「デジタル電圧・電流計」(2個 ¥1,474送料込み)を使うことにしたが、筐体として単純なプラ・ケースはそろそろ飽きて来た。
何かいい筐体は無いかと、ヤフオク!を漁っていたら、「バイク型置き時計」が眼に留まったので、それを落札。(¥649送料込み)

中の「アナログ時計」を外して加工し、「(ジャンクの)モバイル・バッテリの充電制御部」と「デジタル電圧・電流計」を組み合わせて、「風変わり充電器」を作ってみた。(図1)
工作途中で、基板端のUSB端子が剥がれるなどのアクシデントはあったが、最後、順調に充電が進んでいる様子が分かる変てこ・面白充電器に仕上がった♪

(・・・無い物ねだりではあるが、“4桁表示のもので、スイッチで切り替えると、[電圧→時刻(経過時間)]、[電流→経過時間(時刻)]に切り替え表示が出来ると、更に面白いのだがなぁ!”とか思ったり。尤も、それを、わざわざマイクロ・コンなどでやる気はないが。笑)
 
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加工

この「バイク型置き時計」、造りが粗雑な(?)だけあって、分解・加工が易しいのが有り難い!
後ろの板も、前面の円形透明プラスチックのカバーも、簡単に外せたので、「デジタル電圧・電流計」も取り付けに苦労することは無かった。
また、その表示窓も、ハンド・ニブラーで、簡単に切り抜くことが出来た。(図4<クリック>

この「デジタル電圧・電流計」は、本来は“壁面取り付け型”なのだが、爪の凹みマージンが殆ど無くて、差込/抜き出しに大変苦労するから、今回も“前から押し込む方法”は避けた。
後ろの取り付けるには、元のボスが少し邪魔になるので、枠を少し丸細ヤスリで削り込んだ。(図3)
後で、ここをホットメルト・ボンドで留めたら、しっかり固定出来た!

尚、留める前に、表示窓の大きさ/広さは、視認の容易さを考えて、狭過ぎも広過ぎもしないように切り込んだことは言うまでもないが、ただ、枠の直線性については心許無い。

組み立て

この「バイク型置き時計」は、見ての通り後ろ半分が無くて/平板で、最初は大笑い♪(図5)
置物としては三流品だろうが、今回の改造用途には、まったく問題無し。

「充電用制御基板」も、ホットメルト・ボンドで3箇所ほど固定したら、しっかり留まったので、各配線を半田付けした。
バッテリ向けの接続線/結合線は、取り敢えず、ブラブラ状態にした。

入力側の「マイクロUSB端子」は、横向き(写真では上向き 図6<クリック>)になるようにしたのだが、実はこの「マイクロUSB端子」の根元、とんでもない芋半田だった。
いざ「USBプラグ」を差し込もうとした時、勢い余って傍のダイオードを巻き込んで剥がれて/剥がしてしまった。(クソッ!)

幸い、何とか修理・再接続は出来たので、この端子/コネクタもしっかりホットメルト・ボンドで留めた。

充電→完了

電流計を入れたことによって、“充電終了”が良く分かるようになった。
終了時の“端子電圧”は、Li-ionバッテリの種類や状態によって異なるので、あまり、“終了の目安”にはならないからだ。

貯める能力が高いものでは、終了(電流ゼロ)時、電圧4.1V前後(4.2V未満)が普通らしい。(図7)
蓄電能力の下がっているバッテリだと、3.9V辺りまでで止まってしまうものが多いようだ。

「充電制御回路」の方は、充電途中で、充電電圧が4.2Vを超える時もあるようだが、通常は、それ以下の電圧で充電しているらしい。(図8<クリック>
まぁ、これはこの「充電制御回路」の特性なのかもしれないので、これ以外の「制御回路」もあれこれ調べてみたいと思っている。

取り出した「アナログ時計」の方は、針を嵌め戻して単3型電池を入れたら、ちゃんと動いている。文字盤を足せば、並みの時計になるので、何かに流用出来そうだが。(笑)


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