導育甘言集 2013.06 [我楽多苑 別亭 (真面目な愚痴)]へ [表紙頁]へ
遙かなる烽火 [0630]
『遙かなる烽火 柘植 久慶著 大陸書房 1991年9月 1刷 \1,300税込み』 (購入\105税込み)
“過去への夢飛躍”という感じのお話で、なかなか面白かった!
的確な夢情報を元に発掘調査をすれば、見事な成果が出せるという空想科学小説でした。
また、歴史小説というほどではないけど、夢の中で出て来る、辺境地や烽火台、匈奴襲来なども描かれていますが、ふと、そうした場所で勤務する兵士達の日常生活は、どうだったのだろう?などと、思いを馳せることが出来ました。
敵(?匈奴)が攻めて来て、周りの兵士達がバタバタとやられ、やがて主人公も力尽きる。
そうした戦場では、一瞬で一人一人の兵士達の命が消えて行くのですが、一人の人間でも砂漠の砂粒ほどの価値も無いってわけです。
でも、その個人は、給金の高さのためや家族を守るため、主義・主張のため、あるいは何らかの見返りのために、そうした仕事に就いて、“(死なない)幸運”を期待するわけでしょう。
まぁ、一粒の砂であっても、自分は現に生きて動いているのだから、やれることは精一杯やろう!ということらしい。
誇り高き日本人 [0628]
『誇り高き日本人でいたい C.W ニコル著 アートデイズ 2004年12月 2刷 \1,600+税』 (購入\105税込み)
この方の著作、『勇魚』や『盟約』は以前に読ませて貰いましたが、なかなか面白かった記憶があります。この本は、ご自身の伝記のようなもので、幅広い人生活動が綴られていて興味深い...のですが、でも、少し違和感がありました。
つまり、色々な事件や人物が、突然現れて来て、“筋書き”が読み難いのです。
勿論、一人の人物の波乱万丈の人生ですから、そんなにすっきりした筋書きがあるはずもないとは思いますが、本にする場合は、多少整理してある方が面白いはず...(いや、こちらが、そうした筋書きを期待し過ぎなのかもしれませんが?)
この著者は、日本の武士道に憧れて、日本に帰化されたそうですが、申し訳ないですね!
...今の日本では、もう、(本物の)“武士道精神”は殆ど失われてしまっていて、(本物でない)ウワベだけの“思い遣り”しか残っていませんからねぇ。(例えば、沖縄基地移転問題への“思い遣り”などでさえ、本土内の何処も手を挙げないし、検討すら始めようとしないですし)
見えざる帝国 [0626]
『見えざる帝国 宇野 正美著 NESCO 1989年12月 2刷 \1,600税込み』 (購入\105税込み)
以前から、世界、主に米国には“奥の院”があるという話は幾つかの本で読んだ事がありますが、この本もそのひとつのようです。
世界の政治や経済は、そうした“奥の院”の差配によって動かされているのだとか。
まぁ、そうした話は私達庶民・市民には縁遠い感じはありますが、この本の中で採り上げられている話題で2つばかり気になりました。
+自由は、破壊である
・・・ ところで、戦後日本で皆が自由を得て、何が良くなったのかな?
(物は異常なほど豊富になり、その豊かさに怠惰感を覚え、心は優しくなり過ぎて、誇りの峰は崩れて沼地になる。道徳は劣化し、子供達は軟弱になり、所得は増えず、国の借金も増えるばかり。新文化はマンガだけ?)
+政治は、道徳(的)ではない
・・・ 私達日本人は常に混同しているが、自国民には厳しく、他国人の非道徳性に対しては至って寛容!
(人が、他人の批判や真実を言うと、必ず“気持ちを傷付けられる人達”の取材記事が現れ、話題になると皆で寄ってたかって、その発言元に蓋をするばかり)
これら以外に、この本で大変興味深い話が取り上げられていました。
それは、「アウシュビッツ強制収容所での集団ガス殺人(ホロコースト)」や「アンネの日記」は嘘話や作り話だったということ!で、吃驚!
(これには、その嘘を証明する明白な事実(“ガス室?に毒ガス使用の痕跡無し”や“アンネ?がボールペンを使っていた事実”など)が幾つか挙げられていて、私も納得しました)
一方で、現実の嘘話は、『旧日本軍の慰安婦問題』ですが、“作られた虚話”でも、それに同情する人間が多くなるほど、真実味が増すということでしょうね。(企んだ連中の方が、政治的に狡猾だったってわけ!皆が目を眩まされて、(苦言を呈し)“世間を騒がせた方?”が白眼視されてしまってますしね)
ふたり道三(全) [0624]
『ふたり道三(全四巻) 宮本 昌孝著 新潮社 2002年12月..2003年1月 1刷 一と二\1,600+税,三と四\1,500+税』 (購入各\105税込み、但、四のみ\250送料、税込み)
久々に、日本に戻って来て?(織田信長が出て来る前の)美濃の国の“斉藤道三”の小説を読んだのですが、三巻目を読み終わっても、まだ問題の“道三”が出て来ませぬ!...ん?
これかもしれないと思う人物は出て来ているのですが、名前がころころ変わるので、途中で話が分かり難くなります。(まぁ、そこは筆者が上手なのでしょう、ちゃんと引き戻してくれますが。笑)
しかし、昔の人の名前って読み方が覚え難いですね。漢字は分かっていても、読み方が分からない。そんなことで足を引き摺ってます。
・・・ それは文字を(頭の中で)音読しようとしているためだろうと思うのですが、実は「速読」には不適な読み方のはず...ですが、もう今となっては、このクセから抜けられませんねぇ...
それは兎も角、この小説は|も、なかなか面白かった♪
俳優 [0622]
近頃、シナ|中国古代の人物や事件を描いた(YouTube上の)長編映画を(飽きもせず)見ているのですが、言葉が分からないので、半分は居眠り、半分は意地で。(笑)
目的(というほどでもないけど)は、描かれている人物像の“幅の広さ|大きさ”を知りたいと思って。
これは、脚本家や監督、俳優の力量や個性にも拠ると思いますが、シナ|中国の古代の英傑達は、幅が大きくて魅力的!(普通人は、それほどでも無いかな?)
思い遣りや愛情は深そうだけど、反面、(生延びるために)残酷さや展望の広さもあって、現代の私達の生き方の“甘っちょろさ”を反省させられます。
それはそれとして、モンゴル語で喋っている成吉思汗役(左/上写真 YouTube)の俳優さんの顔、何処かで見た記憶があったので、探し回ったら、中国語で喋っている関羽役(左上写真<クリック> YouTube)と同じ人で、バーサンジャブ|巴森 扎布(Wikipedia)という俳優さんだそうです。(本人のブログ・サイト)
(当たっているかどうか分かりませんが、こうして二ヶ国語以上を喋れる人は、それだけ人物に幅があり、魅力があるのでは?と思ったり)
この面長顔を見て、昔、“鞍馬天狗”を好演していた嵐 寛壽郎という役者を思い出しました。(“鞍馬天狗”は、バニラ嬢のブログ z(^^;)
桃源郷 上 [0620]
『桃源郷 上 西遷編 陳 舜臣著 集英社 2001年10月 1刷 \1,600+税』 (購入\105税込み)
私は、昔から「世界史」といえば“西洋史”だけ!と思い込んでいたのですが、後年になって、“東洋史”も結構古くて面白い!“日本古代史”や“シナ古代史”も、それなりの歴史があるらしいことを知るようになりました。
そうした中で、西洋と東洋との間の地域に、“歴史に残るような文化”が無かったのかどうか?が、ずっと気になっていました。
この地域に、もしかしたら『桃源郷』なるものが存在していたのではないか?と思わせられる雰囲気があったのですが、この本は、その疑問を解消してくれそうな“貴重な歴史小説”の感じがしました。
この本では、11〜12世紀頃の東洋と西洋間の(商業的、宗教的な)「架け橋」が描かれていますが、その時期は、日本では平安後期・鎌倉時代、シナ|中国では宋の時代(“水滸伝”の英傑「宋江」らも出て来る)、西洋では神聖ローマ帝国、ビザンチン帝国の時代(“十字軍”のイスラム世界荒し)、アフリカ北部ではムラービト朝、ファーティマ朝(スペインのコルドバを含み、シナ|中国の「絹」、「紙」はヨーロッパでは一番先に、そのコルドバに伝わったらしい)などがあったそうです。
「世界史」を、年表を見て覚えたってちっとも面白くないけど、こうして「テーマ」や「ターゲット」がはっきりした小説の形で読ませてもらうと、世界全体の横の繋がりが分かり易く、更に興味も湧きます。
されど挑戦の日々 [0618]
『努力は報われず 正義は滅びる されど挑戦の日々。 レゲエ数学者の人生談義 秋山 仁著 同文書院 1994年5月 3刷 \1,200税込み』 (購入\105税込み)
この著者は、ご自分を凡人がベースだったと宣言された上で、今まで頑張って来られ、これからも、まだまだ頑張るのだと読めました。
この本は、ご自分の“頑張りの歴史紹介”のようですが、始めの方の理想論辺りはちょと不味い(美味しくない)が、中盤からは面白く読ませて頂きました。
F.ハラリー教授から教わった見方は、著者だけでなく、私や日本人皆にも有用でしょう。
日本人の外国における会議の特徴は、「3S」だと呼ばれるそうです。(これは、自虐的によく知っていますが)
Silence(黙っていて、すべて黙認)、Smile(笑って誤魔化し、放置)、Sleeping(眠り込んで、聴かず) ・・・ 云わぬが華?頭隠して尻隠さず?見て無ぬ振り?面従腹背?
一方、著者=教授のように講義・講演をする立場では、それをされると困るので、“大きな声で、ユーモアやウィットを交えて話をし、相手に分からせるようにする事を目的にせよ”と教わったそうです。
・・・ でも、相手に分からせるのに、ユーモアだけでは済まないこともあるから、先般の“シャラップ!”なども、時には必要かと。(苦笑)
カストロ [0616]
『カストロ 銅像なき権力者 戸井 十月著 新潮社 2003年6月 1刷 \1,500+税』 (購入\105税込み)
この本を拝見して、著者の戸井氏に対する認識を改めました。
以前のイメージでは、バイクを乗り回して「紀行文」ばかり書いている髭もじゃの人物かな?と思って、あまり気にも留めていませんでしたが、ここでは、確かな筆遣いで「カストロ像」を描き出せるジャーナリストだったようです。
それにしても、「キューバ」が、直ぐ傍の大国「アメリカ」に押し潰されずに、よくも独立国として存続し続けられたものですが、そうした“力”を引き出したのは、やはり、カストロ氏(達)の“力”が、男性的で、とてつもなく強力だったからでしょうね。
いや、それだけでなく、女性達も“肝っ玉かあさん風”らしいから、そちらの“力”も大きかったかもしれませんね。・・・ それに、守るべきは自国だ!と“範囲”を絞り込むことになったのは重要な点かも。
一方、シナ|中国古代の「水滸伝」に出て来るリーダー宋江達を思い浮かべましたが、自分(達)が守るべき人や物を絞り込まず、“宋”という当時の大国全体を変えようと欲張った点で、革命の成否を分けたのではないか?と思ったり。(いたずらに規模のみを追わず!か?)
後の毛沢東氏の時代には、日本軍の関与、尻押しが無ければ、シナ|中国では共産主義革命軍は勝利しなかったそうだけど、やはり“力”は何時の時代にも有効なようです。それを、今のシナ|中国政府は、“軍事力!”だと勘違いして、せっせとやってるようですけどね。
ところで、“力関係”について、今の「日本」の立場は、どうなのでしょう?
「日本」は、(恥ずかしいけど)完全に「米国」に嫁した“嫁”身分になってしまっていますね。
元来、「日本人」は(キモイけど)体質的・精神的に女性的だから、嫁した以上、(男性的な)「米国」に逆らおうとしても無理なようです。
まあ、「日本」が独りで生きて行く日を夢見たとしても、まだまだ先だろうし、もう有り得ないことかも...やっぱり、(ゾッとしない)“貞淑な妻”としての役割を演じざるを得ないでしょうね。
断痛療法 [0614]
『断痛療法 塩谷 正弘著 サンマーク出版 1999年3月 4刷 \1,600+税』 (購入\105税込み)
この本には、啓発される内容が沢山ありました。(手製シオリを挟んだ箇所が一杯!)
これまで、常識だと思っていたことの多くが、実は「虚像」であることや、“病気”で感じる『痛み』の多くは“本物”だけど、その『痛み』さえ抑えれば“病気は治る”ってことなど。
この本では、主に『神経ブロック』という方法で、まず痛みを止めて気力回復を狙い、必要なら他の変形・変質箇所を除去などして行く治療技術群が紹介されています。
勿論、「技術」ですから、科学的な「事前診断」や「処置」や「事後観察」が欠かせないそうです。(これは、故障した機器類の修理と同じですね!)
私は、多くの老人病なども、こうした方法で処置すれば、無理に病気にせずに済み、膨大な医療費は、随分減らせるだろうと思いました。
最近流行の“老人ケア”などは、企業や医業や報道業や女性陣が作り出している“虚像”で、“病は気から”の“気”の方をわざと助長しているように思えてなりませぬ。(例えば、“その車椅子、本当に必要ですか?”と問いたいケースをよく見掛けるから)
蛇足:
例えば、私も経験したことですが、“尿路結石”で感じる“とてつもない苦しみ!痛み?”は、「病気ではない!(笑い)」という医師の一言で、(うんうん唸りながらでも)苦しみが収まる|治まるまで“耐えるという治療方法”を学びました。 ・・・ 「早く、何とかしてくれ!」と叫ばなくなった。(笑)
具体的な治療技法は、「“苦しさ”を緩和する姿勢を取ること」や「好きなだけ唸る、罵ること」、「出来るだけ多く水を飲むこと」でした。(爆笑)
なぜ謝り続けるのか? [0612]
『渇! なぜ日本人は謝り続けるのか 岡本 幸治著 到知出版社 平成17年8月 1刷 \1,500+税』 (購入\105税込み)
(色々な本を読んで来ると、)この本に書かれている“歴史的な事実”はどれも、ほぼ間違い無くて、“解釈の仕方”もほぼ正しいだろうと思います。
でも、「なぜ」については、突っ込みが浅過ぎますね!というより、この本も結果を他人のせいにし過ぎです!やったのも、やらなかったのも、日本人自身なのに。(左写真<クリック>)
まぁ、これは厳し過ぎる指摘なので、著者には気の毒なのですが、問題はもっと根が深いと思うから、敢えて、この本を攻め|責させて貰うわけです。
この本でも、指摘されている、早急な改善が必要な「日本国憲法」ですが、昔、米軍の指示下で作られていて、今はもう日本人の大半が、“いわしの頭”同然の廃物なのが分かっているはず?なのに、“いわしの頭も信心から”ってヤツで、一種の“信仰の対象”にしてしまっていますからねぇ。
つまり、犬猫でも、自分が“可愛がりたい”と思えば、人間並みに扱うのが、今の世の中の風潮ですから、「憲法」も“ペット並み♪”ね。
こうなると、「日本国憲法」の成立経緯や良し悪しの理屈よりも、今、“理屈抜き信者を、どう改宗させるか?”の方が問題なのです。
こうした傾向、風潮の、大元の原因は、下記の「メス化する自然」とも関連するのですが、“別に、真実なんて、どーでもいいわ!”、“今面白いことだけに関心があるの!”、“今まで上手く行ってるなら、そのままでいいじゃないの!”、“云わないで!その言葉で、心が傷付けられたわ!”、“そんな、常識ハズレなこと、いけないわ!”という“女性特有の性癖、物事の考え方、反応の仕方”に、大きく影響されているのです。(それを非難するつもりは無いのですが、実は元凶で、「改善の要」あり!なのです。苦笑)
更に掘り起こすと、拙いことに男性達や中性達も、一緒になって嬉々として、そうした“(ゆるきゃら)世間”や“(ゆるきゃら)常識”を、作って来ているし、そのゆるきゃら化レベルは、デフレ・スパイラル的にどんどん下がって来ているけど、誰も改善なんて考えない。
「なぜ」の奥にある答≒原因は、私の考えでは、“日本人の女性化が、世界よりも極端に進み過ぎているから”で、それを改善するには、もっと男性的な特性(闘争性や挑戦力、考察力、行動力)を回復&強化しないとダメだろうと思っています。
現状維持では、『何時までも、日本人は謝り続ける』のです。 ・・・ そして、無駄遣いばかりし続け、日本国の借金は増えるばかり!
では、改善するべきか?それには、どうすればよいか? ・・・ 今の女性群の特性を改善することは、ほぼ絶望的だから、子供達に頼まないとダメか?! ・・・ しかし、今の子供達は既に、女性・母親達のペットだから、そこから引き剥がさないといけない。 ・・・ 幸い、母親業を嫌がる女性も増えて来ているから、そうした子供達を(心ある)私設公共施設で育てればどうか? ・・・ もしかしたら、改善のチャンスは増えるかも?! ・・・ で、私は、幼児保育・教育に眼を付けているのですが。
メス化する自然 [0610]
『メス化する自然 デボラ・キャドバリー著 古草 秀子訳 井口 泰泉監修 集英社 1998年3月 5刷 \2,000+税』 (購入\105税込み)
この本は、以前買って読んだ後、BOOK-OFFに買い取って貰った(はず)なのですが、どうしても手元に置くべきだと悟って、またBOOK-OFFで買って来ました。
これの「序文」に重要な結論が纏められていて、自然がメス化するのは手の施しようがなく、子供たちが居なくなり成人ばかりになってしまう未来が、現在までの科学的な観察から容易に推測出来る、としている点です。
−私が思うに、平和な世界の最終段階では、攻撃的・戦闘的な男性が居なくなり、穏やかでかつ静かに平和的に『自己の生存欲』を満たすことの出来る力(生物パワー)を持った特定の種族・人種の女性達ばかりが生き残ることになるはず!
地域・国家・人種間闘争や天変地異などによる人口減を補うために、(本能的に)子供を欲しがるのは男性ばかり。
しかし、平和が進むにつれ、子供を望まない女性側の要求に添って、要求力の無くなった男性も増加。(女性ホルモンも優勢になり続けるし)
男性側が、真面目に人間の「性欲」や「生殖」の話に触れると、女性側からバシリと蓋を閉じられるか、時には(中性まで混じって)狂気のような攻撃を受けます。(風俗や慰安婦問題! ・・・ でも、今負けると、後で日本女性が大変なことになる!)
そうした自然の流れに従って、先進諸国は、既に少子化への道を進行中ですし、もう後戻りは出来ない。
急いで少子化を図った国は、静かに臍(ほぞ)を噛んでいることでしょう。
また、日本政府が、少子化対策に女性メンバーを起用するなんてのは、いわば“自縄自縛”を命令するようなもので、大愚策!
途中の段階では、“体力”、“知力”だけでなく“気力”でも、負け始めたら生き残れないのが、生物の世界ですね。
その中で、弱いタイプだと、(恐ろしい?)戦争が無い平和な世界でも、「事故」や「天変地異」、「疫病」や「老化」などによる人口減少を、防ぎ切れない。・・・ つまり、外界に負けて没落して行くのです。
・・・ 勿論、女性達自身に何ら悪気?は無く、単に“優しさ、静かさ、緩やかさ”を主張しているだけで、自然にそうなって行くわけです。
それに、女性ばかりになるまでの途中の「競合世界」、そしてそうなった後の「停滞世界」でも、きっと、種族・民族・人種間の競り合いは、無くならないでしょう。(オリンピックの選手達を見れば、良く分かる。所属国は違っても、殆どある人種が優勢になっていますからね。Race of Race)−
で、私は、「自分がしたいこと」は何かを考えた場合、“避けられない女性化世界”の中で、何とかして“日本人の大和撫子達を出来るだけ多く生延びさせたいという事。そのためにはどうすべきか?”を考えるようになりました。(まぁ、寿命が届かない、遠い先の話なんですが)
やがて“大和撫子達”が、“生き残り女性群”から鼻にも引っ掛けて貰えなくなる前に、生き残りを賭けて磨かねばならないとしたら、日本人女性は“体力や知力”面では左程強くないから、後は“気力”くらいか? ・・・ でも、それも現状を見ると、心許無いしなぁ。
実は、こうした観点から、本格的な論文でも書いて残しておければと思っているのですが、私自身、知力、体力、気力レベルが十分でないので、果たして、どうなりますやら?(苦笑)
范蠡(はんれい) [0608]
『范蠡(はんれい) 村石 利夫著 KKベストセラーズ 1996年3月 1刷 \1,300税込み』 (購入\105税込み)
実は、この范蠡という人物の対する著者なりの“思い入れ”を読みたかったのですが、公平さを意識するあまりか、事件や色々な故事の語源(例えば、臥薪嘗胆など)などを丁寧に拾ってあって、反って当人の姿がよく分からず。
筋書きの無い話の羅列(?)では、参考にはし難いですね。(まぁ、歴史から筋書きを見付けようとするのは、思想家や哲学者などでないと難しい!かな?)
例えば、この時代に、“優れた商才”があれば、なぜ“優れた政治”が出来たのかといった、“商才”と“治才”の両方を上手に発揮した人物の実像をもっと知りたかったのですが。
(実は、ホットな処では、政界に出られようとした(鬼才の)ホリエモン氏や現在進行形の(社長、病院長、学園理事長兼業の)渡邉 美樹氏等にも、関心があります)
そして、もしこのような人物を、意図的に育てようとしたら、私達は何が出来るか?何をすればよいか?を語って貰いたいと思ったり。
私は今、シナ|中国の人物に興味があって、色々読んで来ているのですが、やはり、過去の人は“振れ幅”が半端ではないので、面白い!あるいは恐ろしい!(現代人では、ちょっと、真似が出来ないほど、幅が広いって感じ!現代人は、“年月による風化・劣化”で、振れ幅も“砂粒”ほどになっているようですが)
勿論、日本でも、少し以前までは、そうした人物も結構居たようなので、追々探して見たいと思ってますが、欧米人や大陸人、東洋人、日本人は、同じ人間でもそれぞれタイプが違うようなので、仕分けして見るのも面白そう。
中国傑物伝 [0606]
『中国傑物伝 陳 舜臣著 中央公論社 1991年10月 1刷 \1,350税込み』 (購入\105税込み
中で採り上げられている「傑物」も、著者の好みで選ばれていて、思い入れがあるからなのでしょうが、人物像が浮き上がって見えるような感じで、サラサラと読めました。
(私は、1冊の本の中に、同時に沢山の人物が登場して来るのは、あまり好きではないので、一人ずつ時間を置いて読むようにしました)
この本で始めて知ったのですが、ロシア語で中国の事を「キタイ」と呼ぶそうですね。そして、それが欧米でも踏襲され「Cathey(キャセイ)」として残っているとのこと。
それで、興味が出て来てネットで調べたら、「中華民国政府」(今の「台湾政府」?)の外交文書で、日本語では「中国」と読み書きすべし!となっていたらしい。
でも、“中国”という地名は、日本のそこら中にあるし、一般名詞と紛らわしいから、国名は“シナ”の方が良いと思っていたのですが。
日本も欧米からはJapanと呼ばれ、韓国もKoriaだし、中国もChinaだから、“中国”を世界市民風(?)に読み書きするなら「シナ」ですが、外交文書に応じれば「中国」の方が無難なのでしょうね。これからは、まぁ、外交文書の要請に合わせ集約しますか。(笑)
尚、この本で挙げられている「武則天=則天武后」は、実は有能でやり手の為政者・治世者だったらしいので、(毛嫌いせずに)小説などを探して読んでみようと思いました。
未来を透視する [0604]
『未来を透視する ジョー・マクモニーグル著、中島 理彦訳 ソフトバンク・クリエイティブ社 2006年12月 1刷 \1,600+税』 (購入\105税込み)
未来を透視するなんて、何が見えるのだろう?と何だかワクワクしますね。・・・ でも、これは単なる真面目な(?)科学予測話のようで、物足りなく感じました。
あるいは、未来なんて、透視するまでも無く、色々な現状の選択肢の中から、どれが優勢になって来るかで色々なパターンが発生することは分かっていますから、それほどの意外性はないだろうし、あまり突拍子も無い話なら、読者に受け入れて貰えない。
で、現在存在する言葉では、説明出来ない|説明に困るような事態は、ひとつも起きないと考えていいのでしょうね。
例えば、大粒の流星群が降り注いで、地球が変形するような驚天動地などは起きず、順調に変化して行くと見て良いらしい。
実は、私が知りたかったのは、原子力や放射線のきめ細かな生成や遮蔽・消去技術の将来像!
果たして、人間は、核エネルギーの「マイクロ化」や現在多量に貯蔵され続けている核廃棄物の「無害化処理」などが出来るのか?出来るとしたら何時頃なのか?を透視して欲しかった。それが出来れば、人間の生活様式や地域分散生活が、随分変わるでしょうが、残念ながら、お座成りな「核融合」の話だけでした!(実物“鉄腕アトム”は、まだもっと先か?)
それと、火星探検飛行が可能になるそうだけど、最近の研究では、人間が途中で浴びる放射線量は莫大になるそうですが、火星旅行までに、宇宙船に搭載出来る軽くて有効な遮蔽方法は出来ているのかな?
少年楊家将? [0602]
以前、北方謙三氏の『楊家将』を読んで人物達の勇猛さ・爽やかさに感動し、またYouTube上で『大秦帝国』を見て、人物達の決断力・面白さに惹かれ、シナ|中国古代史の中の英雄伝で、もっと他に刺激を受ける作品は無いか?と、YouTube上を探し回りました。
それで拾い出して来たのがこれ、『少年楊家将』(YouTubeサイト)(左写真&<クリック>)
でも、第3集途中まで見たけど、期待外れでがっくり!もう、先を見る気がしない。orz
...丸で、(日本向けの?)「ホームドラマ+小活劇」を見ているようで、作品を作られた方達やアップロードして下さった方には悪いけど、まったく“ぬるま湯”的で、全然楽しめず。
殺し合い場面も多いから、女性専用作品ではないと思うけど、登場人物達がやたら寄り集まり過ぎだし、お互いが仲良しで、厳しい生き様が無く、“ゆるきゃら”風に扱い過ぎ!
とは言っても、別にこうしたパロディ作品が悪いわけでもないし、それを責めるつもりもありませぬが、自分の期待も程々にしておかないと、世の中それほど良い作品ばかり転がっているわけでもないのだ!ということでしょうね。
他方、『赤壁』(YouTubeサイト)などは、「曹操」という人物を見直すことが出来たりして、結構楽しめましたから、まだ探し方が足りないのかも。
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