[表紙頁]へ  関連記事の目次へ
[140714]

電波時計の表示不良を、調べたが

買った時期を忘れてしまったが、もうかれこれ七、八年近くなるだろうと思う電波時計(約三千円超?)の「日付表示」が可笑しくなっているのに気が付いた。

時計機能・表示、その他は問題無いのだが、「日付表示」だけがヘンなのだ。
例えば、7月11日でも、10の桁が出ていない。(図1)

「時刻表示」の方は、電波で自動的に標準時に合わせてくれるから、「時計」の方だけでも使えればいいのだが、うっかり「日付」を見間違うのは面白くない。
そこで、「表示」を自分で直せないか?挑戦してみた。

... だが、どうやら修理は無理らしい。液晶のセグメントが駆動不能になっているようだ。
接点周りなどではなくて、液晶そのものか、あるいは駆動用LSIの不良化ではないかと思うが、いずれにせよ寿命というヤツかもしれない。
まぁ、この時計は、“電波での自動時刻調節機能”は、まだ有用なので、捨てずに残しておこう。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
分解と接点確認
兎に角、分解してみた。(ビス2本を外せば、殻割りは然程難しくは無い)
中は、基本が時計だから、それほど複雑ではないが、長波電波(JJY)を受けられるようなバー・アンテナが付いていた。(図4<クリック>)
(これは、一種のラジオ+時計であり、受信用と時計用の2個のLSI(半導体集積回路)が基板上に載っていた)

基板を外して見ると、液晶との接続用の端子が並んでいた。(図3)
当初、ここでの接触不良を想像していたが、案に相違して、「端子金属」は綺麗なもんだ!
が、念の為、綿棒にアルコールを含ませて、拭っておいた。

それだけでは改善されていないだろう...とは思ったが、試してみたら予想通り変化無し。
基板の方も繁々と眺めてみたが、特に目立つような(不良化)箇所は無い。

端子の接続
基板端子と液晶とを接続する「導電ゴム」(参考資料例)の“つぶれ”などを確かめたが、これも異常は無さそう。(図5、図6<クリック>)

これは、上下反転や左右入れ替えが出来るので、一応それらを全種試したが、液晶の表示不良箇所は変わらず。

これも、アルコール付け綿棒で拭ってみたが、状況は変わらず。
こうなると、接点間の不良化ではないことは明らかだな!

何度か、付けたり外したりを試みたが、改善の様子は無いので、他に手の施しようも無くなり、ついに諦めた!

結果−不改善!
表示機能としては、リセットSWを押すと、全セグメントが点灯する瞬間があるので、それを狙って撮影。(図7)
やはり、非点灯セグメント箇所は相変わらずで、影すら見えない!
表示は、直ぐに初期値「PM 12:00 00 1M 1D 99YEAR [Fr]」に移る。

これの液晶表示は、多分「ダイナミック駆動(時分割多セグメント駆動)」方式だろうと思うが、3つのセグメントが仲良く“非点灯”になっていることから、これらは同じラインで駆動されているのだろう。

となると、不良化の原因として「駆動ライン」の途中断線も有り得るが、それよりも、大元の駆動用LSIの内部不良化の可能性の方が高い。

ま、直せないことが分かっただけでも“成果”とするか!(苦笑) ... この電波時計は、このまま使うことにする。

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ