[二〇一七年一月三日]
Webカメラを、屋外用に改造
先般買い込んだジャンクWebカメラ群は、足腰が不自由でまともに立っていられない不具合があったし、その内の多くは強い屋外光には飽和してしまって画面が真っ白になってしまう問題があった。
今回、それらの問題を、主に“百均品”を利用して、解消する改造処置を施してみた。
使ったのは、「5 LEDスタンド」(図2<クリック> 4個¥432税込み)と「磁石付きクリップ中型」(3個入り¥108税込み)で、「スタンド」の方は、土台が軽過ぎるため、追加で「マンガン電池」(8個入り¥108税込み)を買い足して、重しとして装填した。
カメラ付属のケーブルは、適当な箇所で切って、再利用した。
“照明用LED”や“集音マイク”、“スナップショット用押しボタン”などの結線・配線は、(看視用には)使わないので、バッサリと切ったり抜いてしまって、首を傾げ立ったままで、只管、屋外映像を送り込むだけのカメラに仕立て上げた。
今回は、3個改造したが、もうこれ以上屋外用としては不要なので、残った「スタンド」は何か別の用途に充てようと思う。(図1)
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自在パイプの切断
「自在パイプ」は、“元の長さ”のままでもいいのだが、長期間曲げた体勢で維持はし難いはずなので、ある程度自由度を制限した“短め”の方も必要だろうと、パイプを半分に縮めたものも作ってみた。
このパイプ、よく出来ていて気に入っているのだが、ステンレス製(?)で硬くて切るのが大変だった。(図3)
金鋸の刃を、こんなに沢山ダメにしたわけではないが、兎に角、最後は「目立て鑢」で切り落とさねばならないほど硬かったということ。(苦笑)
当初、それらで2個作る予定ではなかったのだが、残ったパイプを利用すれば、3個目が出来る!と思い付いて、このパイプを「磁石付きクリップ中型」へ取り付けた。(図4<クリック>)
それの“プラスチック部”に、パイプを加熱・圧入したら固定出来たのはいいが、パイプの中にプラスチックが溶け込んでいて、配線を押し込む前に、それの掃除が必要だった。
結合と接続
カバー部を残した2個目の組み合わせの様子は、図の如くで、カメラ部からの引き出し配線は、後の孔から出したままにした。(図5)
3個目では、配線を整理して、“カメラ部”の底に、加熱圧入で押し込んだパイプの中へ直に通した。(図6<クリック>)
配線群は、赤・黒・緑・白の4本だけを重視し、他の適当に残した線もあるが、丸で意味は無い。(苦笑)
パイプと台座の結合は、緩い箇所は瞬間接着材でか、あるいはパイプを過熱・融着させて固定した。
強度的は弱いし脆い感じだが、普通に扱う分には支障は無いと思う。
このままだと孔だらけで、屋外用としては本来は失格なのだが、素人には完全封止、完全防水などは無理・無駄なので、適当に防滴処理をしておいて、もし壊れたら仕替えるつもりで望むとしよう!
減光(偏光板利用)フィルムの付加
このWebカメラは、主に室内用として造られたらしく、暗い室内光ではちゃんと映せるのだが、明るい屋外に出すと“白飛び”(ホワイトアウト?)で役に立たなくなる。
そう言えば、以前調べたWeb・USBカメラの大半がそんな特性だったが。(以前の記事)
先般、PC-110表示改造用に買った「偏光板」の端切れを2枚組み合わせて減光する方法を試してみた。(図8<クリック>)
普通の無色偏光板は、1枚で入射光量のおよそ30%〜40%にまで(透過する)光量を減らせ、2枚重ね合わせると、それらを重ね合わせる角度によって、透過量を1%〜10%に落とせる。(Optical Power Multimeterでの簡易測定による)
実験してみると、流石1枚では不足だが、2枚を適当に暗くなるような置き方でセットしたら、明るい屋外光でもほぼ正常に映せるようになった。
これで、入射光量は、多分5%程になっているのではないかと思う。
こうした「偏光板」を使った減光は、看視映像(の質)に何らかの影響はあるのだろうけど、一寸見には、殆ど分からないし、また、全然困らない。
夕方暗くなって来たら、見え難くなるのは、他のWeb・USBカメラと同様だが、それは仕方が無いだろう。
暫く、屋外用として使ってみよう!