[120904]

OLYMPUS FE-5050ジャンクを、分解してみました

これまで、薄型10倍ズーム(DMC-TZ3μ-9000)を試して来ましたが、どちらも「胸ポケット用」とするには嵩張り過ぎるので、やはり「胸ポケ用」は3倍ズームに戻すべきかなと考えていました。
先日、日本橋でこの軽量・薄型のFE-50505倍ズーム)ジャンクを見掛けたので、これを買って試してみることにしました。(左写真 \999税込み)
(勿論、“治して、動けば!”の話でして、ジャンクですから、使えるかどうかは最後まで分かりませぬ。(^^;?)

やはり、正常品ではなかった!
けど、全分解・再組み立てした結果、何とか写せるようになりました。
が、「液晶表示」に大斑点欠陥があって、実用的ではない。(左写真<クリック>)

最後に、「液晶パネル」まで分解してみたら、(撮影は出来るが、)画像が出なくなった。
(これは、廃棄?か液晶パネル探し?か迷うところですが、もう、これに拘るよりも、別機種ジャンクを漁る方が愉しめるか)
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症状と分解
これの専用バッテリ(LI-40BEN-EL10)は、幸い沢山(?5個)手持ち品があるので、それを入れて試してみました。
電源を入れると一瞬表示と音が出て直ぐ切れてしまいます。(左写真)

始めは、バッテリ蓄電不足かと思い、フル充電してやってみたけど、変わらず。
やはり、本体の故障でした!

そこで、いそいそ(?)と分解に掛かりました。(左写真<クリック>)
今回も、やっぱり、1発電撃を喰らいました。(左側の補助基板の左上部で!)
(場所が分かった[BW−ビス間]ので、バチッ!が煩わしいけど、毎回ドライバの先でショートしました)

主基板やレンズ部の分離
“電源が入って直ぐ切れる”原因は良く分かりませんが、兎に角、レンズが引っ掛かっている可能性がありそうなので、「レンズ部」を取り出すことに注力。

先に、主基板を外さないとレンズ部が外せないので、8箇所のリード線の半田付けを外しました。(左写真)
(シルク印刷があるので、リード線を接続する時に困る事は無さそうですが、長過ぎるリード線は切って、程好く縮めておきました)

レンズ部の留めビスの1個は、主基板の下にありました!(左写真<クリック>)
つまり、主基板を外さないと、レンズ部も外せないってわけで。

レンズ部の伸縮試験
レンズ部を単体(丸裸ではないけど)にすれば、伸縮試験はそれほど難しくはない。

外部電源(約4Vほど)を使って、駆動モータの端子に+、−(または−、+)をちょいちょいと印加してみました。(長くやると、壊れる恐れあり)
場所が狭いので、ミノムシ・クリップの先にビスを噛ませて、「接触針代り」にしました。

“伸縮”のどちらも、ちゃんと出来た!(左写真&<クリック>)
従って、レンズ部の異常が原因ではなさそう。

で、主基板の方に問題は無いかどうか繁々と眺めてみましたが、目視だけでは特に異常は見付けられず。
そのまま、フレキ・コネクタの「差し込み具合」に注意しながら、“再組み立て”しました。

動作?!
組み上げた後、何はともあれバッテリを入れて、電源ボタンを押したら、“あら嬉しや!”動作し始めましたよ!(左写真)

ジヤンク品には時々こんな風に、“分解・再組み立て”するだけで、不具合が直ってしまうものがあります。
きっと、これも「コネクタの接触不良化」で、不具合が起きていたのでしょう。

SDカードを入れて試写してみたら、ちゃんと「撮影」も「記録」も「再生」も出来ました!(左写真<クリック>)
でも、 ・・・ 表示画面に大きな斑点があります。これ、結構邪魔ですねぇ。
(もち、記録・写真の方には影響なし!)
我慢すれば使えないこともないけど、・・・ 無理して使いたいとは思わない。

総合的に考えると、“5倍ズーム”と“本体の軽さ”は魅力ですが、専用バッテリも容量が小さいし、“液晶パネルの入れ替え費用”は高く付くでしょうから、これは「廃棄」または、「部品鳥」ですね。(笑)
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蛇足−液晶パネルの分解
ダメ元で、「液晶モジュール」を分解してみました。
やはり大斑点は、液晶パネル内に発生していました。(左写真)

もし、これが「集光板」や「拡散板」の汚れだったら、掃除だけで直るかもしれないと思ったのですが、残念ながら、それらは綺麗なもんでした。(左写真<プッシュ>)

(多少気落ちしながら、)再度組み立て直してから、電源を入れたら ・・・ ありゃりゃぁ!画像が映りませんよ。バックライトだけは映えてますか...(左写真<クリック>)

きっと、分解した時に何処かを壊したのでしょう。とほほ!
(ジャンク弄りは、直せなくとも、余分に“壊さない”って事が大切なのですが、この様(ざま)では、修理技術もまだまだ未熟だってこと!)

壊れた原因
何処を壊したのか、再度分解して調べてみました。

液晶ガラス端部には信号の配線があるのですが、バラバラに分解した時、そこのガラスを割ってしまったようです。
それで信号線が幾本か断線してしまったから、画像が写らないのは当たり前だ!
(もっと、丁寧に分解しなさいよ!と蔭の声)

ところで、開けたついでにバックライトの光源部を見たのですが、「導光板の入射部」や「LED光源」ってこんな風なってるんですね!
(今回は意識して眺めてましたが、またひとつ“賢く”になった!左写真<クリック>)

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