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[二〇二一年九月九日|2021/09/09]
UpConverter + Xtal + IC-290を、試す

注文していた水晶発振器(Xtal)2種(140MHz、125MHz:スルーホール・マウント型?)が来たので、今使っている「KKMoon製信号発生器」の代わりに、使ってみた。(140MHz 5個$4.07 ¥467送料・手数料込み、125MHz 5個$3.92 ¥450送料・手数料込み)

"5個纏め売り"だったのを買ったのだが、140MHz5個の内2個が、"NG-発振不良"だった。
当面の必要数は1、2個なので、一部にNG品があっても、大して困ることはないのだが、矢張り、"不良品、あるある!"を予想しておかねばならんということのようだ。(苦笑 図2[クリック]
(125MHzの方は、全て問題無し)

残り3個についても、最良なのは1個だけ。
他の2個は、悪くはないが、やや活性度が低い感じがする。
電源電圧を、現在の3.3Vから5Vに上げれば、良くなるのかもしれないが、試験はしていない。

取り敢えず、一番アクティブなのを、動作させてみた。 (図1
140MHzは、7MHz帯用だが、受信機147MHz〜で、ほゞ望み通りの受信が出来た。
東北と九州・四国間の通信は、両方共、電波が頭上を通る(?)ので、了解度5、信号強度は3〜6。(LED表示は出ていない)
近畿と関東間の通信は、関東のみが良く聴こえる。近畿の局は、ビームがこちらを向いていないらしく、了解度0〜1。
125MHzは、21MHz帯用だが、昨今は"空のコンディション"が良くないようで、さっぱり入感が無かった。受信周波数は146MHz〜。
(まぁ、アンテナが、地植えの短縮型バーティカル・アンテナだから、こんなものか)

今後の問題として、マルチ・バンドにするには、このタイプの水晶発振器の品揃えは難しそうなので、更に進めるには、再検討が必要。
"水晶発振器/子"の方が、"(デジタル式)信号発生器"よりも、ノイズは少ないような感じもあるが、バンド切替などの利便性を考えると、かなり不利。

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+++ 局発に水晶発振器を +++

昔は、「水晶発振子」を使ったコンバータは、確か"クリコン"とか呼ばれていたと思うが、局発にVFO(Variable Frequency Oscillator)を使ったものに比べ、"周波数安定度"は優れていたようだ。
今では、PLL方式やデジタル信号処理方式によって、安定なVFOが構成出来るので、"安定度"などは、気にしなくて済む。

現に、「信号発生器」を使っていて、特に"不安定さ"などは感じないので、敢えて、「水晶発振器」にする必要性は無いかもしれない。
だが、わざわざソケットを設けた限りは、「水晶発振器」を載せないでは済ませられないので、敢えて載せてみた!?(笑 図3

これの良い点は、電源を入れた時、常に所定の"周波数帯"が決まることだ。
そして、水晶が140MHzだと、自動的に「7MHz帯」になり、VHF受信機の方は、147MHzで受けることになる。

実は、局発が140.5MHzの水晶発振だと、1個の水晶で、3.5MHzは"144.0MHz"で、7MHzは"148.0MHz"で受けられるのだが、そのような半端な水晶は、特注(高価!)でないと手に入らないようだ。
既製品を探し廻ったのだが、見付けられなかった。

尤も、バンドを変える毎に、受信機のダイヤルを端から端までぐるぐる廻すのも、面白くない。
出来れば、全バンドを(例えば)144.000MHz〜145.999帯だけで受けられれば、理想的なんだが。
その意味では、(プログラマブルな)「信号発生器」の方が、(見付らない)「水晶発振器/子」を探し廻るよりも、良いかもしれない。

さて、実際の受信状態だが、コンテストがある時などは、バンド内が賑やかで、色々な強弱信号があって、面白いし、調整中には、大変有難い。
だが、普段は静かなので、強い信号を(静止写真で)捕まえるのは、なかなか難しい。(図4[クリック]
それに、フェーディング(QSB)などがあると、強く聴こえている信号も、アッという間に弱くなって、ノイズに埋もれてしまうから、油断が出来ない。

ちょっとしたラクチューを拝聴していると、今は季節の変わり目なので、片方は未だ暑いらしいのに、一方はもう暖房が欲しいほど寒いとの由。日本国の縦長さ(!)が良く分かるお話だ。
(通信内容は、傍受しても、他に漏らしてはいけないことになっているのだが、"アマチュア無線"なら許されるべし!)

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[二〇二一年八月二八日|2021/08/28]
ICOM IC-290 ジャンク、買い

先日買った「FT-7を眺めながら、"HFオールモード機"も良いが、"VHF/UHFオールモード機"も同じように、オール・バンドで使えないだろうかと考えた。
それが可能なら、デザインの善し悪しは別にして、安価な機種で、オールバンドの受信が楽しめるのではないか。

それで、改造を前提にして、それぞれの中古・ジャンク品・既製品などを探してみた。
まず、"VHFオールモード機"だが、(残念ながら)もう、二千円(送料込み)以下で買える物が殆ど無い!
(安価な"FMモード機"は、HF帯聴取には使えない)
やっと、落札出来たのは「IC-290」(¥3,057送料込み)で、これは故障・修理の必要が無いので、良かった!

これで、HF帯を受信するには、(当然ながら)"アップ・コンバータ"が必要になる。
参考のために、"VHFコンバータ"なるものを、幾つか買って 中を見たが、やはり、昔の「コンバータ」は、150MHz帯の業務用無線の傍受が主目的だったようで、入力部をHF帯に改造するには、かなり無理があるので、それらの改造は断念した。

次に探したのは、"RTL-SDR向けのアップ・コンバータ"だが、それで(運良く)面白そうな新品が見付かった。
EXL712_RTLSDR 短波受信機 簡易スペアナ 用 UP/Down-Converter」(図2[クリック]上側 ¥2,470送料込み)
これのSMAコネクタを外し、Xtal-OSC(水晶発振器)をソケットに替えて、Xtalを替えれば、各バンドへの対応が可能だろう。

ところが、適当なXtalが、なかなか見付らない。
止むを得ず、設定で周波数が可変の「ADF4351 Signal Generator 35M〜3GHz」(図2[クリック]下側 ¥2,057送料・手数料込み)を買ってしまった。
(後で、やっと見付けたXtalも、140MHzと125MHzだけ)

それらを組み合わせたら、一応、ちゃんと、HF帯が聴取出来る系が出来た!(図1 &[YouTube動画])
(7MHzを受信中で、局発は140MHzに設定、「IC-290」は、6MHz拡大処理済み)

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+++ IC-290の受信帯域 +++

"マルチ・バンド"対応なのに、上位桁が「4」と「5」しかないのは、(例え読み替えるにしても)辛い!
出来れば、「0」〜「9」の表示が出るようにしたいが。
昔、そうした"受信周波数拡大"の為の"改造本"が出ていたのは知っていたが、今、探せば出て来るかな?
(今では、そうした本も"骨董品値段"のようだが...)

幸い、"電子ブック"といっても、ただの"複写本"(ハーフ・トーンなどは無くて白黒だけの写真しか無いもの)だが、それを買ってみた。(¥528税込み)
その目次には、確かに、此の機種が載っている!(図4[クリック]
必要な箇所は、1/3ページしか無いが、それでも、改造の手掛かりとしては貴重だ(と思った)。

しかし、「IC-290」現物を入手して、既にそれが「改造済品」だったのには、驚いたり喜んだり!(図3
(4.000.0から9.999.9までOK。やはり、"改造本"のお陰かな?笑)
それに、今の処、受信に関しては、感度もそこそこあって、"不具合個所"は何も見付かっていないので、これは"アタリ!"だったのかもしれない。


+++ アップ・コンバータ用部材 +++

コンバータ・ボード」は、元々、HF帯→VHF帯及びVHF帯→HF帯への変換を想定して設計されたボードらしかったが、コネクタが"SMA"では、使い難いので、それらを外して、直接、1.5D-2Vケーブルで接続するようにした。
また、「100MHz水晶発振器」は、後々置き換える必要があるので、即座に、ソケットに入れ替えた。(図5

現在は、「信号発生モジュール」からの高周波信号を、「22pF」を介して、更に「510Ω」の抵抗を介して、「SA602A」に注入している。
直接だと、信号レベルが高過ぎるような感じがあったからだ。

(局部発振用の)「信号発生ボード」の方は、(キーは、好きなように打ち込めるが、)最低周波数は、34〜35MHzらしい。(図6[クリック]) (許容範囲外だと、出力が出ない)
「OKキー」を押すと、">>"が表示されて、出力端子から信号が出力される。(オシロ・スコープで確認出来た)
実は、(ノイズにも影響するはずの)局発信号の純度が気になるが、今は、兎に角、HF信号が受かれば良いので、それだけに注力している。

結果として、今回はスムーズに行ったようだ。(ビギナーズ・ラック?)
他の機種でも、調べてみたいと思っているが、これほどすんなりと行くかどうかは不明。


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